【 私の転職成功談:No5 】

【 私の転職成功談:No5 】

大学卒業後、大手機械メーカーの購買・調達部門に所属し、主に部品の調達交渉やサプライヤーの管理業務に約8年間携わっていました。
社内の人間関係は良好で、誰もが知る安定企業であったため、周囲からは非常に恵まれた環境で働いていると思われていました。
しかし、グローバル化が進む業界の中で、英語を使った交渉や海外拠点とのやり取りを行う機会が次第に増加し、自分の語学力やグローバルなビジネススキルの不足に強い危機感を覚えるようになったのです。
日常業務は型に嵌まった国内取引が中心であり、このまま安定した環境に居続けては、急速に変化するグローバル市場で通用するビジネスパーソンにはなれないと感じていました。
また、大企業特有の縦割り組織ゆえに、意思決定のスピードが遅く、自分の努力や改善案が事業全体に与えるインパクトを実感しにくいことにも物足りなさを抱いていました。
30代を迎え、自分のキャリアを世界で通用するレベルへ引き上げるためには、敢えて厳しい環境に身を置く必要があると考え、外資系企業への転職を決意しました。

しかし、日系企業での実務経験しか持たない私にとって、外資系企業への挑戦は想定以上の厳しい壁の連続でした。
英語のドキュメント作成やメール対応には多少の自信があったものの、実際の英語面接ではネイティブの面接官を前にして緊張し、頭が真っ白になってうまく自分の意見を伝えられないことが続きました。
また、日系企業と外資系企業とでは選考で重視されるポイントが大きく異なり、「これまでどんな役割を果たしてきたか」という抽象的な説明では全く評価されませんでした。
「あなた個人の具体的な成果は何か」「その成果を出すためにどのような論理的アプローチをとったのか」を徹底的に問われ、自身の答えの曖昧さを痛感させられました。
何社受けても一次面接や英語でのスクリーニングで落とされる日々が続き、「自分には外資系で戦う資格などないのではないか」という強い敗北感に苛まれました。

不採用が続く中で現状を打破するため、選考対策と自己分析のアプローチを抜本的に変更することにしました。
まずはビジネス英語のオンラインレッスンを毎日受講し、英語での面接想定問答を何十通りも作成して暗唱できるまで徹底的に練習を重ねました。
さらに、これまでの調達業務での実績をすべて数字で再定義し、「コスト削減率〇〇%達成」「新規サプライヤー開拓によるリスク分散」など、定量的かつ明瞭な成果として英語と日本語の職務経歴書に落とし込みました。
また、単に「英語が話せる」ことではなく、「日系企業の丁寧な商習慣や質の高い交渉力を持ちながら、英語でグローバルにビジネスを展開できる」というハイブリッドな強みを打ち出す戦略に切り替えました。
職務経歴書を全面的にブラッシュアップしたことで書類選考の通過率が大幅に向上し、面接でもロジカルかつ具体的に自分の実績と意欲をアピールできるようになりました。

その結果、世界展開するグローバル大手電子部品メーカーの日本法人から、グローバル調達マネージャー候補としての内定を勝ち取ることができました。
選考では「日系企業で培った泥臭く誠実な交渉スタイルと、数字に基づいたロジカルな問題解決能力の両方を兼ね備えている」と非常に高い評価をいただくことができました。
提示された年収は前職より約200万円アップし、評価制度も完全な成果主義へと変わり、自分の頑張りがダイレクトに報酬やキャリアに還元される理想的な環境を手に入れました。
現在は、多様な国籍の同僚や海外サプライヤーと日常的に英語でやり取りを行いながら、スケールの大きなプロジェクトを動かす毎日に大きなやりがいを感じています。
一見すると無謀に思える挑戦であっても、自身の弱点を直視して適切な準備を積み重ねれば、世界を広げる転職は必ず実現できると強く確信しています。

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